発言あり
国際居住年
揚松 龍治
,
田中 平三
,
佐野 正人
,
鈴木 治子
,
庭山 正一郎
pp.665-667
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207545
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積極的な健康づくり—環境・文化の向上へ
住まいは生命の安全や健康を,そして人間らしい生活を守り,赤ちゃんからお年寄りまでが日々快適に暮らすことができる人間生活の器であり,家族の器である.また建物だけでなく,周辺の居住環境も良好で,生活施設等が整っていなければならない.そして単に自然や物的な環境だけでなく,気心の知れた人たちと一緒に楽しく交流し合えるコミュニティが心要である.
日本の現状をみてみると,経済大国と言われ,賃金とか国民所得とかは上がってきたが,「ウサギ小屋」という言葉で評されるように住生活は全体として非常に貧しい.それは単に住宅の狭さとか,過密居住とかいう物的・空間的な面だけでなく,住居が本来果たすべき健康面あるいは福祉,教育,文化等の面での役割を十分果たしていないということがあると思う.
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