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地域保健活動への提案
田中 幹子
pp.465
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205737
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十数年間の保健所勤務を離れて,一市民として社会の片隅に生活するようになってから早や8年。新聞・テレビ・雑誌(一般)などに表われる関係記事から得る知識のみで恥ずかしゅうございますが,毎日の生活経験を通してこの頃考えますことの一つを提案してみたいと思います。
成人病云々がしきりに聞かれます今日,早期発見・早期治療,リハビリテーション,はては寝たきり老人の看護等々,間口,奥行きともに際限なく広いお仕事に,関係者はそれぞれの立場で努力していてくださいますことを知り,頭の下がる思いがします。私の提案したいのは,住民にもっとも密着している開業医に今まで以上に積極的参加をいただくために,"開業医院での看護体制の充実"をはかる必要があるように思いますが,いかがでしょうか? 現状の看護体制では,よほど暇な医院でないかぎり,受診はしても満足のいく指導を望むのは無理なのではないでしょうか。
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