保健所活動の新しい展開
地域歯科保健活動
北原 稔
1
Minoru KITAHARA
1
1茅ケ崎保健所歯科
pp.51-53
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207853
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これまで地域で行われてきた歯科保健は,乳幼児の虫歯予防が主であった.その内容は歯科単独の事業展開が多く,一面的な指導の傾向があったといえよう.ところが,乳歯のう蝕は軽減し,開業医の数は増し,住民の意識は変化した.歯科の保健も医療も量から質の問題が問われるようになり,成人・老人に至るライフサイクルを通じた歯科保健としての展開が始まりつつある1)(表1).歯の健康問題は"人間の一生"や"全身の健康",そして"生きた暮らし"との関わりを密にして対応してゆくことが求められているのである.
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