特集 胃癌—その知識と対策のために
胃癌の診断と治療—現状と将来
舩冨 等
1
,
八田 善夫
1
Hitoshi FUNATOMI
1
,
Yoshio HATTA
1
1昭和大学医学部第二内科学教室
pp.155-159
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207430
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■はじめに
胃癌に限らず癌診療の基本は早期発見,早期治療であることはいうまでもない.幸いわが国においては,胃集団検診,人間ドックが広く行われており,国民の胃癌に対する関心の向上とともに,その発見数も増加しつつあると考えられる.しかし,発見された胃癌が必ずしも根治可能なわけではなく,進行癌症例が多く含まれていることも事実である.したがって本稿では,診断に関しては,早期診断における諸問題,工夫を中心に,また,治療に関しては進行癌あるいは,手術不能の症例に対する治療を中心に述べてみたい.
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