Japanese
English
特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (9)
特別寄稿
眼底画像診断の現状と将来
Ophthalmic fundus imaging:Today and beyond
Lawrence A. Yannuzzi
1,2
,
Nicole E. Gross
1,2
,
Michael D. Ober
1,2
Lawrence A. Yannuzzi
1,2
,
Nicole E. Gross
1,2
,
Michael D. Ober
1,2
1The Lusther T Mertz Retinal Research Center
2Manhattan Eye,Ear & Throat Hospital
1The Lusther T Mertz Retinal Research Center
2Manhattan Eye,Ear & Throat Hospital
pp.2112-2127
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100848
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1967年にJ. Donald Gass博士が“American J Ophthalmology”の補足話題として“Pathogenesis of Disciform Detachment of the Neuro-epithelium”というタイトルの古典的著述を行ったが,その論文の中にmedical retinaという専門分野の成立,起源を見いだすことができる。この画期的論文が書かれた以前には,網膜の専門家とは,いわゆる“bucklers”であり,網膜復位のために網膜裂孔を発見する間接倒像鏡の観察に卓越するようにトレーニングされた眼科医であった。
フルオレセイン蛍光造影法など新しい補助診断法の発展,Gassによってもたらされた網脈絡膜における最前線の秀れた独自性のある研究,さらにはレーザー光凝固治療などの新しい治療法の台頭に伴い,新しいタイプの網膜の専門家が1970年代初頭から出現しはじめた。眼科学における専門分化の革命的な変化と時を同じくし,またはその結果として,多くの研究者による秀れたmedical retinaの教科書や図譜が,日本,英国,イタリア,ドイツ,アメリカ,そして最近ではインドなどにおいてみられるようになった。秀れた網膜図譜が国際的に広まるにつれて,初期の成書が出版され,網膜疾患についてのわれわれの臨床的知識は増加し,さらに蛍光眼底造影法の利用などにより加速されていった1~5)。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.