プライマリ・ケア
私たちのみたヨーロッパのプライマリ・ケア
小野 肇
1
,
安田 勇治
2
,
菊地 博
3
,
萱場 治
4
,
渡辺 淳
5
Hajime ONO
1
,
Yuji YASUDA
2
,
Hiroshi KIKUCHI
3
,
Osamu KAYABA
4
,
Klyoshi WATANABE
5
1大口病院
2安田病院
3菊地内科クリニック
4かやば小児科医院
5淳正診療所
pp.1304-1311
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217272
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渡辺(司会)今やわが国においてはプライマリ・ケアについての関心がますますたかまり,その理念,政策,技術,学問研究や実践のための方法論など各方面にわたって発表がなされています.また現実に各地で実践活動も積極的に行われるようになってきました.こうしてわが国の現状が進展するにつれて,他方外国のプライマリ・ケアの調査研究が必要となるのは当然のなりゆきです.われわれもすでに欧州2回,アメリカ1回の調査旅行を行っていますが,日本での実情を十分に踏まえた上で,今回欧州のプライマリ・ケアについて集中的な調査旅行を行いました.コーディネーターは東大保健学科教授の田中恒夫氏です.
今回の調査旅行は大変ハードなスケジュールで,15日間に15カ所を公式訪問し,3回の私的な懇談会をもち,さらに13日間毎日田中先生を中心に検討会を行うというきわめて密度の濃い旅行でした.しかも事前研究4回を行い,団員の各専門分野から質問事項を出してもらい,これを調整したわけです.
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