連載 ヨーロッパにおけるプライマリー-ヘルス-ケア・3
ヨーロッパにおけるプライマリー-ヘルス-ケア(3)
Leo A. Kaprio
1
,
丸地 信弘
2
,
青木 玲
2
1WHOヨーロッパ地域事務局
2東大医学部保健学科
pp.219-226
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206228
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4.新たな解決に向けて:ヨーロッパ地域のPHCに対するいくつかの新戦略
4.1 序
ヨーロッパ地域にある開発途上国にしろ工業国にせよ,保健問題の中で治療医学が解決できるものは比較的限られた部分にすぎない。PHCで必然的に帰着する強調点—予防,健康増進,健康教育,リハビリテーション及び社会的諸手段—には,個人の行動パターン,社会的条件,開発との係わりでみた保健問題に対するより系統的アプローチが必要である。ヨーロッパの多くの国は,すでに住民に十分なプライマリー-メディカル-ケアを広域的に提供するという目標に達し,現在の仕事はこのメディカル-ケアをもっと広く,包括的な(そして生態学的に満足のいく)ヘルス-ケアに変えていくことである。
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