特集 痴呆性老人のケア
呆け老人のケア—家族の会の経験から
三宅 貴夫
1
Yoshio MIYAKE
1
1堀川病院
pp.381-384
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206713
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1980年1月京都に発足した「呆け老人をかかえる家族の会」(代表高見国生)は,本年3月現在,会員数約1,300名の全国的な組織に拡がっている.孤立無援の中で試行錯誤しながら,日々の介護を強いられていた家族にとって,ささやかな支えとなっているこの「家族の会」は,各地における「家族の集い」,あるいは月々の「会報」を通して,介護家族の体験の交流,励まし合い,学び合いに留まらず,社会への理解を訴え,自治体や国へ呆け老人と家族への具体的援助を求めてきた.
このような「家族の会」の3年余りにわたる活動経験から,呆け老人のケアについて述べるが,まず介護家族の実態からふれたい.
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