特集 痴呆性老人と家族を支える
痴呆性老人の家族の会—世界とわが国の動向
三宅 貴夫
1,2
1呆け老人をかかえる家族の会
2太田綜合病院付属太田記念病院老人医療福祉指導部
pp.126-129
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900427
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はじめに
痴呆性老人にかかわるわが国の全国的な民間団体である「呆け老人をかかえる家族の会」(本部,京都)は,1980年に結成され,現在,全国28都道府県に支部を有し,家族の集い,講演会,電話相談,会報の発行,調査,行政への要望などさまざまな活動を続けてきた。
同様な民間団体はヨーロッパを中心に外国にもあり,一般的に「アルツハイマー病協会」と呼ばれている。これらの協会の国際組織である「国際アルツハイマー病協会」(本部,シカゴ)に加盟している国々の協会の組織と活動等について,昨年筆者が調査を行なった。その結果から,諸外国の団体とわが国の「家族の会」と比較し,痴呆性老人の家族の当事者団体の活動の現状とあり方についてふれたい。
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