特集 痴呆性老人のケア
第2小山田特別養護老人ホームの経験から
川村 耕造
1
Kozo KAWAMURA
1
1四日市小山田特養ホーム
pp.364-369
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206709
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■はじめに
近年,わが国が,本格的な高齢化社会を迎え,痴呆老人の問題が大きくクローズアップされてきている.しかしそれに伴う福祉側または医療側の対応策は,目下のところ試行錯誤の段階にあり,異常行動を伴った呆け老人の対策は,国及び自治体にとっても大きな社会的問題に発展している.筆者は,昭和56年4月に全国でただ一つの痴呆性老人専用の施設として,社会福祉法人青山里会立「第2小山田特養ホーム」を建設し,異常行動をもつ呆けの老人(定員50名)を介護してきたので,2年間の経験より痴呆性老人の特養ホームでのケアを中心に述べたい.
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