特集 学校保健の今日的課題
小児骨折
近藤 正晴
1
,
佐野 精司
1
,
北村 将英
1
,
根元 純一
1
,
鈴木 精
1
Masaharu KONDO
1
,
Seiji SANO
1
,
Masahide KITAMURA
1
,
Junichi NEMOTO
1
,
Sei SUZUKI
1
1日本大学医学部整形外科学教室
pp.676-680
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206595
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最近,小児の骨が弱くなり,容易に折れやすくなったと,盛んにマスコミや教育界などで論議されており,その背景として,小児の体格は向上したものの,骨を支える筋肉の未発達,住宅環境および遊戯の変化などによる体力低下,敏捷性の低下,さらに環境汚染や食品添加物の問題などがあげられている.
われわれ整形外科医の間でも,この間題をとりあげ,第54回日本整形外科学会(昭和56年3月30日)において,「小児骨折最近の動向」というパネルディスカッションが行われた,ここでは,小児骨折の増減については結論は得られなかったが,今後さらに多方面からの検索を行って,もし増加の傾向がみられたならば,早急にその原因,対策を講じるという方針をうちたてた.
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