Japanese
English
論述
成人三角筋拘縮症の病態と治療
Pathogenesis and Treatment of the Deltoideus Contracture in Adults
佐野 精司
1
,
鳥山 貞宜
1
,
松崎 浩已
1
,
近藤 正晴
1
Seiji SANO
1
1日本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
成人三角筋拘縮症
,
deltoideus contracture in adults
,
筋拘縮症
,
muscle contracture
,
反対肩掴みテスト
,
opposite shoulder test
,
前腕近付けテスト
,
forearm proximity test
Keyword:
成人三角筋拘縮症
,
deltoideus contracture in adults
,
筋拘縮症
,
muscle contracture
,
反対肩掴みテスト
,
opposite shoulder test
,
前腕近付けテスト
,
forearm proximity test
pp.584-590
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908652
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はじめに
三角筋拘縮症は,大腿四頭筋についで頻度の高い拘縮症である.そのほとんどが幼・小児期に,三角筋部への筋注によって発症したものである.特異なこととしては,ほかの筋拘縮症でもみられたことであるが,特定地域に集団的発生をみた例が,とりわけ多いことであろう.
これに反して,成人に達してから発症した三角筋拘縮症は,そのほとんどが1〜2例の症例報告であるため,術後経過の観察期間が短いものが多い欠点をもっている.したがって,本症に関するまとまった詳細な記載については,内外とも寡聞4,5,7)にして知らない.
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