日本列島
沖縄県における夜間診療体制
伊波 茂雄
pp.854
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205307
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沖縄県の医師および医療施設数をみると,昭和46年末から昭和49年末までの3年間に,医師は483名から577名になり94名の増,医療施設は487から541となり54の増となっている.一般病院と一般診療所については,328から361となり33の増となっている.しかし,人口10万対の比率でみると,医師は全国平均116.2に比し56.2で1/2以下,一般病院は6.5に対し本県では1.5で1/4,一般診療所は66.2に比し31.9で1/2以下となっていて,依然として量的格差は大きい.
このような状況下で,一般患者の受療者が多くなるにつれて最も影響を受けるのは,夜間・休日における救急医療である,特に一般病院の少ない本県では,一般診療所がその主力であるが,医師1人,看護要員数名平均という陣容では昼間の診療のみで手一杯で,夜間・休日に勤務する余力はない.
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