日本列島
沖縄県におけるごみ処理状況
伊波 茂雄
pp.251
発行日 1975年4月15日
Published Date 1975/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204993
- 有料閲覧
- 文献概要
第二次大戦後,沖縄ではごみはその殆んどが自家処理,計画的収集による埋立てまたは露天焼きで処理され,比較的近年迄あまり問題は起らなかった.しかし,次第に県民の住宅が整備され,本格的に商工業活動が開始され,かつ市町村行政がスタートするに従い問題になり始めた.沖縄県は県土が狭隘であるため比較的広面積を必要とする埋立てや露天焼きの如き処理方法には限界があり,特に主要地域に人口が集中してくると,附近住民からの苦情が多くなり始めた.そこで市町村も本格的な処理施設を計画し,昭和42年に那覇市が初めて処理施設を建設してから昭和48年末迄に5施設(1日335トン処理)が建設され,更に現在2施設が建設中である.しかし,この7施設で処理するのは54市町村のうち僅か10市町村のごみにすぎない.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.