日本列島
し尿浄化槽公害の一掃をめざして—宮城県
土屋 真
pp.872
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205310
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生活水準の向上とともに,下水道の普及していない地方では,衛生的で快適なし尿浄化槽方式の水洗トイレの設置が,各家庭で増えています.汲み取り便所からの改造時には浄化槽設置届が保健所に来ますが,家屋の新築時には建築確認申請が,多くの県で土木事務所等に出されるだけです.
したがって,当県においても,衛生面を扱う保健所や市町村で全体の把握が困難であり,完了検査の不徹底や無届設置者のあることなどから,放流先のないまま設置されていたり,維持管理の不十分さによる付近住民の苦情が絶えませんでした.しかし,私どもの県でも,すでに仙台市をはじめ各地で効果ある対策がたてられていますので,その現状を報告します.
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