日本列島
未婚の母—沖縄県
伊波 茂雄
1
1沖縄県環境保健部
pp.410
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205858
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沖縄県における母子世帯はおよそ1万世帯で,しかも,この数は毎月増え続けている.母子世帯になった原因をみると,3年前の昭和51年には夫の病死による「死別」40.6%,「離婚」27.6%,「未婚の母」14.5%の順だったのが,現在は「未婚の母」がトップになり32.9%,「離婚」32.6%,「死別」5%と大きく変わってきた.「未婚の母」は昭和42年には12.8%であったので,過去10年間に2.5倍以上に増えたことになり,母子世帯の中でも「未婚の母」が大きくクローズアップされ,社会問題になってきている.
この実態は,昭和54年2月現在,児童手当を受けている母子世帯9,160人から分類されたもので,内訳は「未婚の母」が3,010人,「離婚」が2,988人,「遺棄」が1,771人,「死別母子」が463人となっている.同年前月と比べると「離婚」が104件,「未婚の母」が31件も増えている.
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