講座
婦人労働(1)【新連載】
嶋津 千利世
1
,
原田 二郎
2
1群馬大学
2杉野学園女子大学短期大学部
pp.301-304
発行日 1971年5月15日
Published Date 1971/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204263
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1960年代の日本の資本主義は過去に例をみない速さで,高度の成長をとげた.資本主義の成長は,いままでは,独占資本の強化を意味し,その成長=蓄積は,いわゆる「技術革新」と「合理化」として遂行される.労働は簡単化し,力のいる仕事はしだいに姿をけしてゆき,婦人の職場が著しく拡大した.
資本主義的「合理化」は,いうまでもなく利潤をあげるための「合理化」であり,利潤をふやすための節約である.そして,この「合理化」は,労働者にたいしては,労働力の濫費を強制する.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.