学会印象記
第4回国際農村医学会に参加して
上田 喜一
1
1東京歯大・衛生学
pp.33-34
発行日 1970年1月15日
Published Date 1970/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204014
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献身的努力の成果
堂々たる国際学会が,この臼田町のような人口1万5千の農村で開催されたのは,日本では空前のことで一部の人は心配の目で見守ったことと思う.しかし若月学会長はそれを見事にやりとげた.学問的な充実さでも,また夜の親睦を計る企画でも,海外からの会員の絶讃と感謝の中に終わることのできたのは,佐久総合病院を中心とする全国厚生連病院の会員諸氏の献身的努力の成果であった.
従来もパリ,ボン,プラハのような首都を避けて,農村医学研究所の所在地が選ばれているので,今回も若月学会長の本拠地に決定され,開会式だけは9月30日東京の農協会館で行なわれて,会員はバスで軽井沢のホテルへ送られたが,外人の中には臼田に民宿した人もあった.
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