国際学会印象記
『第40回国際パラプレジア医学会』に参加して
加藤 真介
1
1徳島大学医学部整形外科
pp.144-145
発行日 2002年2月25日
Published Date 2002/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903473
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今年の国際パラプレジア医学会(IMSoP)では,学会にとって極めて重要な決定がなされました.1961年の創立以来,国際パラプレジア医学会では外傷性脊髄損傷が関心の中心でしたが,最近はより広く脊髄障害全般を研究しようという機運が高まり,その一環として1995年に機関誌の名前がParaplegiaからはSpinal Cordに変更されたことは皆様ご承知の通りです.この後もその考えはさらに広まり,数年前から学会名の改称が検討され始め,2000年11月から理事長に就任された井形高明先生を中心に本格的な作業が進められてきました.そして今年のcouncil meetingでいくつかの案の中から投票で選ばれたInternational Spinal Cord Society(ISCS)という名称が,総会に推薦され了承されました.議論の中ではmedicine,medicalという言葉の取り扱いが問題となりましたが,前者はすでにSpinal Cord Medicineという名称の雑誌が存在すること,後者は学会のassociate memberとはいえ脊髄障害医療の重要な構成員であるコ・メディカルの方々が好まないことにより,使用されないこととなりました.正式には,来年の総会での会則変更の手続きを経て発効いたします.これに従いまして,日本語の名称も改称する方向で検討しております.
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