印象記
第21回国際パラプレジア医学会に参加して
浅山 滉
1
1産業医大リハビリテーション医学教室
pp.228-229
発行日 1983年3月10日
Published Date 1983/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104919
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第21回国際パラプレジア医学会(IMSP: International Medical Society of Paraplegia)が昭和57年10月1日から3日間,ギリシャの首都アテネで開催された.この学会で発表する機会に恵まれたので,1カ月遅れで開催された我が国のパラプレジア医学会を念頭において印象を述べてみたい.このIMSPは元来,イギリスの故Ludwig Guttmann卿がStock Mandevilleで開催されたもので,近年になり,開催地が隔年毎に,そこ以外の地になり,今回は,カイロで開かれることになっていた.しかし,エジプトがサダト大統領暗殺事件で国際学会の開催が困難となった為に,急拠アテネに変更された.ギリシャ担当者(The Hellenic Society of Physica1 Medicine and Rehabilitation)の御努力に深謝したい.
学会長は1981年選出されたAustraliaのSir George Bedbrook.温厚ながらも毅然とした,いかにもSirの称号にふさわしい紳士であり,有名なPerthの脊損センターのDirectorとして,今は無きGoodmanのあとを引きついで,世界のParaplegia界をリードしている観さえみられる.
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