海外の医学教育
アメリカの医学教育(2)—2,3の大学における公衆衛生教育
土屋 健三郎
1
1慶応義塾大学医学部
pp.515-519
発行日 1969年9月15日
Published Date 1969/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203945
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前号に述べた"医学教育"と同様に公衆衛生教育についてもすでに先人が随所に紹介しておられるので,こと新しいものはないかも知れない.しかし,10年前にCalifornia大学においてSchool of Public Healthの学生として勉強し,今回は反対の立場すなわち教える側に立ってアメリカの2,3の大学の公衆衛生教育に関係したので,浅い経験ではあるが,その所感について述べることとする.
大体,公衆衛生教育と一概にいうが,医学生やSchool of Public HealthのPostgraduate Studentの他にいろいろな学部やコースで公衆衛生教育がなされており,最近ではSchool of Health Plannerなどという学校もできて,たった一年間の滞米生活で公衆衛生教育全般を語る資格はないと思われる.そこで主として医学部におけるそれを中心として私なりの経験を述べてみよう.
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