座談会
公衆衛生の将来像を語る
重松 逸造
1
,
村田 謙二
2
,
須川 豊
3
,
水野 肇
,
山本 幹夫
4
1国立公衆衛生院疫学部
2高崎市医師会
3神奈川県衛生部
4順天堂大学体育学部
pp.2-14
発行日 1967年1月15日
Published Date 1967/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203395
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公衆衛生活動を推進していく上で,いろいろな隘路があり,相互の連けいという面でも欠けている,縦割り行政の欠陥が原因だなどという声は,今日至るところでいわれている。また公衆衛生の発展を阻害する真の原因をつきとめようという試みが各地でなされているとも聞く。こうした情勢を受けて,今年の冒頭を飾る意味でも,日本の公衆衛生にどのような問題点があるのか,そのあるべき姿とは何かを描き出してみようとしたのが,この座談会である。行政の第一線で活躍中の須川氏からの卒直な反省,公衆衛生に関心が薄いといわれている医師会の村田氏からの全面的な援助,研究機関で公衆衛生に寄与される山本氏,重松氏の意見など,あるいは現在ジャーナリズムの一線で医療ジャーナリストとして奮闘しておられる水野氏の示唆など,いずれ劣らず,日本の公衆衛生の発展を願う方達の活発なご発言を収録した。ご一読いただき今後の方向を見出していただければ幸いである。
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