特集 綜合保健活動と医療機関
大都市病院と公衆衛生活動との連繋—その実情と将来像
菊池 虎之助
1
,
荒木 盛雄
1
,
石原 純
1
1東京都立広尾病院小児科
pp.282-286
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203050
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戦後治療医学の急速な進歩により,死亡率は低下し,病気の性質も大いに変ってきた。一方,検査技術の高度複雑化のため客専門家に委ねるようになった。従って小児科領域においても患者の診療のみでなく,公衆衛生方面にも手を伸ばす余裕ができ,医師本来の使命を全うする傾向にあることは御同慶のいたりである。幸いにして近ごろの母親は育児に非常に熱心で,われわれの病院でも健康保険の適用に該当しないにもかかわらず,育児相談の件数が漸次増加している。そこで,当院小児科で行なっている実情とその成績を報告し,所感を述べる。
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