人とことば
公衆衛生の基本法を
三木 行治
pp.1
発行日 1967年1月15日
Published Date 1967/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203394
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私が厚生省を卒業してはや13年である。現役選手だとは夢にも思っていないが,さりとて傍聴人あつかいも不満である。国際劇場のダンサーが日劇に移ったようなもので,今も昔もかわりなく型をかえておどっていると自分では考えている。
その目から最近の公衆衛生陣をみると,昭和12,3年組みの生え抜きの俊秀がズラリと局長席に並んだ姿は,おそろしくりっぱである。他省ならば別に若返り人事というほどの年頃でもないが,厚生省の歴史としては,かつてない面目一新である。私はふと勝俣大先輩のあとを,東,浜野,私の3人で分けついだ頃を思いだした。もちろん今日の方がいっそう強力だと思いながら。厚生省は今日のトリオの力で新たな黄金時代に入るかもしれないという予感がする。だからあえてネット裏からときどき註文をつけてみたいと思う。
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