原著
三重県北部某村における腸チフス集団発生について
松井 良勝
1
,
渥美 三千里
1
,
吉川 秀成
1
,
野呂 治典
1
,
宇仁田 武
2
,
小林 金一
2
,
宇田川 重良
3
,
笹本 弼
3
,
加藤 功
3
,
間瀬 政利
4
,
松井 清夫
4
,
坂本 弘
4
,
滝川 寛
4
,
因田 与志男
5
,
鈴木 武
5
,
藤田 浩
5
,
山田 潔
5
,
森 幹雄
5
,
稲垣 正
5
,
長谷川 文男
5
,
加藤 正人
6
1三重県衛生部
2三重県衛生研究所
3三重県桑名保健所
4員弁厚生病院
5三重県立大学医学部衛生学教室
6三重県立大学医学部細菌学教室
pp.337-340
発行日 1963年6月15日
Published Date 1963/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202679
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
戦後わが国の腸チフス患者の発生は減少し1),集団発生もわずか10例足らずを数えるのみである2)〜8)。
われわれは1962年4月,三重県北部の一農村において,伝染経路があん餅と推定される集団発生例に遭遇し,疫学的,臨床および細菌血清学的検討を行なう機会を得たので,その概要を報告する。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.