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今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
腸チフス・パラチフス
Enteric fever, typhoid fever/paratyphoid fever
的野 多加志
1
1飯塚病院総合診療科
キーワード:
海外渡航歴
,
南アジア
,
フルオロキノロン系抗菌薬低感受性菌
,
再発
,
無症状病原体保有者
Keyword:
海外渡航歴
,
南アジア
,
フルオロキノロン系抗菌薬低感受性菌
,
再発
,
無症状病原体保有者
pp.1562-1568
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201819
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Point
●腸チフス・パラチフスは,チフス菌・パラチフスA菌によって引き起こされる全身性の発熱性疾患である.
●わが国では年間約20〜50例が発症し,その約80%が海外(特に南アジア)で感染した輸入事例である.
●近年,南アジア(流行地)を中心にフルオロキノロン系抗菌薬低感受性菌がまん延している.
●2012年にフルオロキノロン系抗菌薬のブレイクポイントが改定されており,各施設で使用している最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration:MIC)判定基準に注意する.
●アジスロマイシンのブレイクポイントはチフス菌には設定されているが,パラチフスA菌に対する判定基準はない.
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