原著
1959年春分離されたA2インフルエンザウイルスについて
松山 達夫
1
1群馬県衛生研究所
pp.125-127
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202250
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アジアインフルエンザの流行に関しては,若干の報告1)〜10)を行つて来たが,群馬県に於ては昭和32年5月より流行し,ウイルス分離及びH-Itestで確認した結果では,翌年33年4月末が最後の発生であつた。
本年4月末に至り,約1年ぶりに,アジア(A2)インフルエンザウイルスが分離され,引続き数ヵ所の流行が見られたが,これらのうち,高崎保健所管内で分離されたウイルスは血清学的にはA2型P相ウイルスでありながら,従来のA2ウイルスと若千異る性質を有する事が判明したので,流行の概況とウイルスの性質につき検討した結果を報告する。
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