特集 ウイルス疾患の検査法
ウイルス検査法概論
ウイルス分離法
石井 慶蔵
1
,
沢田 春美
1
1北大・公衆衛生
pp.1180-1189
発行日 1975年11月15日
Published Date 1975/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909157
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ウイルス性疾患の病原診断を効果的に行うには,患者の診察,検査,判定に至る全過程が正しく行われなければならない.検査法の一つであるウイルス分離法にしても同様で,①患者の症状から起因ウイルスの方向づけ,②好適被検材料の採取(採取時期も含めて),③すぐに検査できない場合の保存,輸送,④分離のため接種する宿主動物(または細胞)の選択,⑤その観察方法の5者が正しく行われた時に初めてウイルス分離が可能となる.このうち①については別に述べられるので,ここでは②以下について概論的に述べる.
なお紙数の制約から簡略に述べる.更に詳細に知るためには専門書1〜4)をみられたい.
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