綜説
日本のガン運動のあり方と現状
遠山 孝
1
1朝日テレビニユース社
pp.549-554
発行日 1959年9月15日
Published Date 1959/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202183
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I.協会設立までのいきさつ
与えられた題はまことにかたいもので,果してこれからしたためる内容がこの表題にあてはまるか否か一寸心配ではあるが,対ガン運動に入りこんだ私の気持ちと今後のことについてえがいている夢を卒直にしたためてみます。
おもえば昭和32年の9月,私の父が肝臓ガンで死んだ翌月かに,朝日新聞論説主幹笠信太郎氏が当時朝日新聞社の企画部長であつた私を自室に招いて
「老人病研究の渡辺定博士と,厚生省の平山博士とが見えて"ガン制圧に対する運動"を朝日新聞社が取り上げて援助してくれないか?」との話があるが君はどう思うかと問われたのである。
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