研究と報告【投稿】
職域病院の現状と今後のあり方
本橋 義治
1
,
大谷 武司
2,3
1日本電信電話公社厚生局保健課
2日本電信電話公社職員局
3前:厚生局保健課医務係
pp.105-108
発行日 1970年1月1日
Published Date 1970/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203862
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職域医療の生成発展
今日の職域病院は,長年にわたるわが国の職域医療保障(医療保険)制度と職域医療施設の起伏消長の過程で,諸外国には例をみない特殊な形態として形成され,発展を遂げてきた.その歴史は,いわば,わが国産業,経営史の一裏面でもあり,また,日本資本主義の発展過程の1つの側面を物語るものとして興味深いものがある.
職域病院の今日的役割と今後のあり方を検討するに先立ち,われわれはまず,わが国における職域医療の変遷とその社会的背景について探究しておく必要がある.
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