綜説
放射能障害と血液—全国放射線取扱者血液所見について
日比野 進
1
,
塚本 英世
1
,
三浦 基
1
,
加賀 好
1
1名古屋大学医学部第一内科講座
pp.555-562
発行日 1959年9月15日
Published Date 1959/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202184
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I.緒論
X線やラジウムを取扱う人々に放射線の障害が発生することは既に1911年V. Jagie他1)により報告され,又,1937年Hans Myerにより,Strahlentherapieの特別号 "Ehrenbuchder Röntogenologen und Radiologen aller Nationen" に169名の放射線による犠牲者の氏名が記載せられている。
我が国に於ては,1922年斎藤氏の報告2)以来多くの報告がみられ,最近では後藤氏3)が全国放射線取扱者の調査を行つて,その重大性への認識を昻めた。
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