原著
鉤虫Carrierの臨床的研究(第2報)—一般症状,貧血,血清γ-Globulin及び焦性葡萄酸の消長
石崎 達
1
,
佐藤 澄子
1
,
久津見 晴彦
1
,
小林 昭夫
1
,
安田 一郎
1
,
小宮 義孝
1
1国立予防衛生研究所寄生虫部
pp.34-41
発行日 1956年12月15日
Published Date 1956/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201771
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はしがき
私達が取扱つた範囲(石崎・他,1955)では,鉤虫に感染しているが一見したところ特に支障なく野外で農業に従事している人達の大部分(70%)は,Ancylostoma duodenale(A. d. と略記す)15隻以下,Necator americanus(N. a. と略記す)100隻以下であつた。
Smillie(1928)によればN. a. 100隻以下をCarrier乃至軽感染者として居り,又催貧血力から見て1A. d.=5N. a. と考えると述べているから,A. d. 30隻以下を軽感染者とすれば私達の対象の大部分は寄生虫数からみて軽感染者とすることが出来る。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.