特集 食品汚染
発言あり
食品の着色
は
,
ほ
,
ろ
,
い
,
に
pp.337-339
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205015
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消費者の英知こそ衛生教育の真髄
加工食品の消費が急激に増加し,天然色素だけでは需要に追いつけないところから,"見た目に美しい"人工着色剤が食卓を賑わわせている.それらは腐敗を防ぐためでもなければ,栄養的役割もまったくない.単に天然色調を模倣し,食べる人に買う気を起こさせるだけなのだ.
人工着色剤の有害性が世界で重視されるようになったのは,衛生関係者の警告に負うところが大きい.その端緒をなした重要な研究は,昭和12年わが国の木下がバターイェローがラットに対して悪性腫瘍を生ずることを認めたことである.当時,タール色素として24種類のものが許可されていたが,現在使用が認められている合成着色料は酸性タール系色素12種類に減らされている.
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