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水産加工食品の細菌汚染度
大園 榮一郞
1
,
高尾 朔
1
1大阪市立生活科學研究所
pp.139-140
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200720
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- 文献概要
はしがき:非衞生的不良食品は傳染性腸疾患や食中毒をおこしやすいから,これら惡質食品の一掃は公衆衞生の一關心事であることはいうまでもない。その目的で食品衞生法が施行されて二年餘すぎたが,所期の目標に至るのは仲々困難である。我々は市販食品のうち,大阪市内の水産加工食品販賣店23の魚介乾製品・水産調味加工品・魚肉煉製品・加工昆布類につき,昭和24年8-9月昭和25年3-4月の2回に亘り,細菌學的にその汚染度を檢査し,食品衞生に寄與せんとした。
檢査方法:檢査對象とした食品は表にみるとおりであるが,煉製品のほかは10瓦の試供材料を100ccの滅菌水道水をいれた滅菌大型コルベンにいれて5分間浸漬しさらに2分間振漬し,その水を被検原液とした。煉製品は10瓦の材料を100ccの滅菌水道水ですりつぶし乳劑液とし,これを被檢原液にした。
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