トピックス
コンタクトレンズの細菌汚染
大石 正夫
1
1新潟大眼科
pp.1494-1495
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205537
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コンタクトレンズ(以下,CL)には,ハードコンタクトレンズ(以下,HCL)とソフトコンタクトレンズ(SCL)の2種類がある.その特徴は,HCLでは角膜乱視の矯正に優れており,汚れの付着は少なく,管理が簡単であるが,目に装用した際の装用感が劣っている点である.SCLでは装用感は優れているが,レンズの汚れが付着しやすく,取り扱いもややめんどうである.
CL装用眼の合併症で,自覚症状としては疼痛がもっとも多く,その他,異物感,充血,流涙,かすみ,眼脂などがある.他覚症状では角膜びらんが多く,結膜充血,角膜点状混濁,角膜浸潤,角膜潰瘍などがみられる.中でも角膜潰瘍がもっとも重篤な合併症で,この誘因の一つとしてCLの汚染が問題となる.
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