特集 行為への依存症―スマホ・ネット・ギャンブル
扉
pp.445
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401103046
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従来,アルコール依存症,ニコチン依存症,薬物(麻薬・覚せい剤・大麻・睡眠薬・有機溶剤など)依存症などが依存症として取り扱われてきました.これらは化学物質への依存症ですが,近年,物質ではなく,行為への依存が依存症として取り扱われるようになり,精神医学において診断および治療の対象となってきています.
行為への依存を起こしている代表的な依存症としては,ギャンブル依存症があり,DSM-Ⅳに掲載されています.また,専門家がインターネット依存症やオンラインゲーム依存症をDSM-Ⅴに掲載するように推奨しているという情報もあります.DSMに掲載の有無にかかわらず,これら3種の依存症は既に臨床的に診断・治療の対象となっています.さらに,行為への依存としては,借金依存症,買い物依存症,性依存症なども臨床的に取り上げられているようです.また,行為への依存とは異なる特定の人間関係への依存である共依存症の存在も指摘されています.
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