特集 これからの予防接種
予防接種に関する母親の意識の変化について
蒲生 真実
1,2
1たまひよこっこクラブ・第1編集グループ
2厚生労働省「予防接種に関する検討会」
pp.718-721
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101643
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私は14年間に亘って,育児雑誌『ひよこクラブ』(0歳代の赤ちゃんを持つ母親向け月刊誌)編集部に所属し,2003年から6年間は編集長として,同誌の編集に携わってきました.『ひよこクラブ』は姉妹誌『たまごクラブ』(妊婦向け月刊誌)とともに,1993年10月に創刊されました.両誌共,読者に徹底的に寄り添うことを編集のモットーに,妊娠・育児期に抱える課題の解決法を提示することを中心にした雑誌作りをしています.取り上げる特集は,赤ちゃんの発育・発達に関すること,病気や健康について,離乳食や離乳の進め方,おむつ替えやお風呂の入れ方,赤ちゃんとの遊び方,お出かけのしかたなど,多岐に亘っています.また,毎号ごとに800~1,000人規模のアンケートを実施したり,読者投稿を募ったり,座談会を開いたりと読者の声を広く集め,誌面作りに反映させていることも大きな特徴です.
『たまごクラブ』『ひよこクラブ』共に,創刊当時から妊娠・出産・育児分野の雑誌販売シェアトップになり,現在も60~70%のシェアを保ち続けています.また,両誌の創刊後,読者からの「ひよこクラブの次に読む雑誌が欲しい」との声に応え,1996年9月に『たまひよこっこクラブ』(1~3歳代の子どもを持つ母親向け月刊誌)が創刊されました.これらの背景を基に,本稿ではこの14年余りの予防接種に関する母親の意識の変化について,『ひよこクラブ』掲載の特集を引用しながら,まとめてみたいと思います.
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