調査報告
母親の母乳に対する意識と行動の調査(第2報)
島津 靖子
1
,
田中 操
1
,
伊藤 多喜子
1
,
久力 幸子
1
,
朝倉 弘子
1
,
鹿島 アサノ
1
,
甘蔗 和子
1
,
山中 つや子
1
,
杉山 一子
1
1北九州市若松保健所
pp.315-320
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206658
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はじめに
北九州市若松保健所において調査(昭和51年)した妊婦の生活と意識1)の中で,母親の意識としては,出生前は,大部分のものが母乳栄養を希望しているが,生後4か月児についてみると,全く異なったパターンを示している。その理由は,母乳不足というだけのものが多くみられた。そこで,引き続いて母乳栄養に対する母親の意識と行動について調査2)した結果,母体においては母乳の分泌がすぐれているという身体的条件が,母乳栄養を選ばせるものであって,社会的,経済的な要因はあまり大きく影響しないということを報告した。
とくに,現在の乳児の栄養方法と妊娠中,産後の諸要因の比較をしてみると,母乳栄養推進のため取り組んできた指導項目とは,関連性がなかったことは予想外であった。
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