特集 これからの予防接種
欧米の予防接種制度の動向
神谷 元
1
1国立感染症研究所感染症情報センター
pp.722-725
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101644
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はじめに
米国疾病予防センター(CDC)は,20世紀の公衆衛生分野における10大功績の1つに予防接種を挙げている1).また,21世紀においては,すべての子どもはワクチンにより予防可能な疾患(vaccine preventable diseases:VPD)に罹患することなく生きる権利がある,と世界保健機関(WHO)は謳っている2).この公衆衛生上最も有効で,多くの人を疾患から守る予防接種を有効にかつ最大限活用するために,世界各国は,自国の状況に応じて独自の予防接種制度や標準プログラムを制定,実施している.
本稿では,アメリカと欧州諸国の予防接種制度制定のしくみについて簡単にご紹介する.
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