特集 最近の保健婦活動 研究論文集[2]
母親の育児力形成過程への支援—第2報 母親の育児力形成過程を支える保健婦の意識の変化
鈴木 陽子
1
,
米田 小百合
2
,
占部 芳里
3
,
松下 拡
4
1横浜市保土ケ谷保健所
2富山県富山保健所
3福岡県遠賀保健所
4都留文化大学
pp.993-1001
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900150
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研究の目的と概要
本研究は,「第1報 母親の育児力形成過程とそれを支える保健婦の教育的機能」(以下,「第1報」と略す)の研究を進める経過(1.私の活動の振り返り,2.長野県松川町見学,3.家庭訪問。学習会)の中で,視点を保健婦である私自身の主体的意識の変化に当てて経過をまとめ,その意味について考えようとしたものである。なお,本研究における「私」は鈴木のことである。
研究テーマである「母親の育児力形成過程」は母子保健の新しい問題に迫り,保健婦活動のあり方を模索しようとしたものである。今まで,私は研修に参加したり,文献を読んだりして知識を得ることで,問題の解決を図ろうとすることが多かった。知識として,頭ではわかったつもりでも現実には問題に迫れず,保健婦活動を継続することに自信が持てなくなるといった経験も何度かした。
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