特集 日本の食を守れるか?
コミュニケーションの観点から見たわが国の食の課題
平川 秀幸
1
1大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
pp.883-886
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101439
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輸入食品の残留農薬やBSE(牛海綿状脳症)の問題,偽装表示事件,食料品値上げなど,私たちは食をめぐるたくさんの問題に取り囲まれている.他方で,「○○を食べると△△に効く!」など,食に関係したテレビ番組や雑誌の健康情報もあふれている.その中には,真偽が不明なもの,間違ったものも多い.
こうした状況では,いかにして信頼できる質の高い情報が社会でより広く共有され,人々の生活の中で活かされるようにするかが決定的に重要である.本稿では,そうした食に関する情報共有の問題点や課題について,「消費者視点の重視」,「参加型手法の有効性」という観点から考えてみたい.
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