特集 統合医療への期待―21世紀の予防医学と健康づくり
世界的にみる相補・代替療法の現状と課題―がんを中心に
坪野 吉孝
1
1東北大学公共政策大学院
pp.124-128
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101254
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がんの患者や体験者が,各種の相補・代替療法(以下,代替療法と略す)を使用している.代替療法の有効性と安全性に関する関心も高まっている.本稿では,がんの代替療法に関する研究状況を概観する.第一に,2002年ハーバード大学のグループが公表したシステマティック・レビューの結果を示す.第二に,がんの食事療法に関する2006年のメタ分析を紹介する.最後に,2007年11月世界がん研究基金が公表した食物・栄養・運動とがん予防に関する報告書の判定を示す.
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