特集 新医師臨床研修―「地域保健・医療」研修の使命
臨床研修病院からみた「地域保健・医療」研修
黒川 顕
1
1日本医科大学付属第二病院救命救急部
pp.756-759
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101006
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「地域保健・医療」は,1年目の基本科目(内科,外科,救急科)の研修が修了した後,2年目に研修すべき必修科目の1つである.この研修(以下,本研修)は,各臨床研修病院の地域内にある保健所や老人保健施設,社会福祉施設,リハビリ施設,終末期医療施設(ホスピス)などの他,へき地診療所など,いわゆる研修協力施設で行う.研修協力施設は多数あるが,実際には最低1カ月間を通しで研修しなければならず,かつ本研修は最長でも3カ月と決まっているので,すべての施設を回ることは不可能で,1ないし数カ所を研修することになる.
平成14年10月に厚生労働省が出した「臨床研修の到達目標について(案)1)」に基づき,以下に本研修の一般目標(以下GIO)と行動目標(以下SBOs)を挙げ,本研修に関する考察を述べる.
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