連載 研修医とともに学ぶ・9
地域保健・医療研修における診療所研修のあり方を考える
嶋村 清志
1
1滋賀県甲賀保健所
pp.62-63
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101488
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新医師臨床研修制度における地域保健・医療研修において,地域「医療」研修,いわゆる診療所研修は極めて重要なメニューであり,その研修のあり方については,保健所内はもちろんのこと,地元医師会(長)とも十分に議論をしておく必要があります.
甲賀保健所の場合,地域保健・医療研修は1か月間あり,そのうち約1週間程度,研修医は地元開業医の診療現場に出向いて研修を受けることとしています.その診療所研修は地元医師会の全面的な協力のもと,研修医それぞれの意向も尊重した上で実施されるべきだと考えています.そして,研修医は地域の良き先生方の後ろ姿を見て,生涯のロールモデルと接する絶好の機会を得てほしいと思います.指導医は医師として,また1人の人生の先輩として,ともに地域医療の現場で実際に共有できる時間を持てることが,研修医にとって,非常に大きな糧になると思います.
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