レポート 佐賀県の精神衛生自主研修会・3
自主研修会に期待するもの—病院と地域で働く保健婦の接点は?
吉住 昭
1
,
金 文秀
1
,
佐藤 詠子
1
1国立肥前療養所
pp.779-783
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207816
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はじめに
私達に与えられたテーマは,病院に勤務するものとして,何を自主研修会に期待するかということですが,むしろ「病院スタッフと地域で働く保健婦との接点は?」ということで書いていこうと思います。まず,自主研修会の雰囲気ですが,毎月第4土曜日の午後2時頃になりますと,三々五々保健婦や病院の医師,看護婦,作業療法士,ケースワーカーが集まってきます。59年頃一時期福祉事務所の職員が参加したこともありました。また最近の傾向として,保健婦の参加が減り病院職員の参加が増えてきました。当番の病院や保健所から事例などを提出し,1時間半ほどで討論します。その後は,自然にいくつかの輪ができて,最近問題になつている患者のことや,訪問を依頼した患者のことなどが話題になつています。
私は,この自主研修会に参加することに3点の意義があると考えています。まず,保健婦と顔見知りになること,次に保健婦の考えていることを知り,お互いの立場の違いやズレを討論のなかで深めていくこと,そして最後に討論の後の情報交換です。以下,病院サイドから見た自主研修会の流れ,病院より提出したテーマを述べます。
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