連載 世界の公衆衛生に貢献した日本人先駆者たち-次世代へのメッセージ・2
世界の結核対策への日本の貢献(下)
島尾 忠男
1,2,3
1結核予防会
2エイズ予防財団
3日本国際保健医療学会
pp.394-397
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100876
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国際協力の発展期
1970年代後半から90年代の初期までは,国際協力の発展期で,まず,海外医療協力のあり方が検討されました.OTCA(海外技術協力事業団)の中に1966年に初めて医療協力室が,70年には医療協力部が設置されました.この時期に臨時の海外医療協力委員会が組織され,今後の医療協力のあり方を検討することになりました.私も委員の1人としてラポルツール役を果たしました.
1972年に答申がまとまりましたが,その内容は,プロジェクト型技術協力(以下,プロ技協)の推進,事前調査や評価の重要性,上級専門家の受け入れ,国際機関との連携強化,医療協力体制の強化など,現在行われているようなことがこの中に含まれています.
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