連載 感染管理認定看護師の戦略的活動報告[2]
感染対策合理化による経営への貢献
藤田 烈
1
1国立病院機構名古屋医療センター感染制御対策室
pp.690-694
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100539
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はじめに
院内感染対策に取り組む医療施設が抱える共通課題の1つに,経済資源の確保という問題が挙げられます。質の高い院内感染対策活動を恒久的に維持するためには,当然経済的にも健全な体制が維持されなければならず,現在多くの施設で感染対策合理化への取り組みがされています。しかし,安易な対策合理化・コスト削減への取り組みが質の低下,すなわち院内感染増加のリスクを負うことも事実であり,経済性と質の両立という部分に私たちは未だ多くの課題を抱えています。
今回は,院内感染予防の質を維持しつつ,病院経営にも貢献できる合理的な活動として,当センターのICT(Infection Control Team)がこれまで取り組んできたコスト削減への取り組みとその効果について紹介します。
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