特集 医療制度改革と疾病予防活動
疾病予防活動における保健師の地域活動の課題
津村 智惠子
1
1甲南女子大学看護リハビリテーションセンター
pp.865-867
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100678
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
地域保健活動における保健師の役割は,地域で生活する健康者から疾病・障害をもつあらゆる健康レベルの人々,高齢者から乳幼児に至るまでのあらゆる年齢層への地域特性を踏まえた,個別および集団に対する支援であり,対象の主体性とエンパワメントを志向した適切な支援を行うことである.しかしながら,近年市町村等の行政機関で働く保健師数は増えているにもかかわらず(図1),平成12年の介護保険発足の前・後から,地域保健活動の予防的課題への取り組みの中心的な役割を担うはずの保健師の活動が見えなくなってきている.本稿では,表題に関する保健師の課題を,①地域保健福祉行政に起因するものと,②保健師教育に起因するものに分けて取り上げる.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.