特集 転換期のリーダーシップ
自治体行政のリーダーシップ―さあ,地方が国を動かす時代が来た
堂本 暁子
1
1千葉県
pp.416-420
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100392
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私は,2001年4月に千葉県知事に就任した.最初に決裁を求められたのが,平成13年(2001年度)から10年間の健康づくりに関する基本的方針と,施策の展開を決める「健康ちば21」だった.生活習慣等を改善するため,栄養・食生活,身体活動・運動,アルコール,糖尿病,たばこ,がん,母子保健など11の分野について,実践的な数値目標を定め,さらにライフステージに応じた健康づくりを推進するというものである.
すでに完成稿で,印刷に出すばかりだったが,私は2つの視点を加えての修正を求めた.第一に,地域や学校など集団を対象とするのではなく,個人単位の健康づくり施策に徹底すること.つまり,個人が主体的に取り組める健康づくりメニューを用意するよう求めた.第二に,女性の特性を踏まえた健康づくりと医療を推進すること.つまり,性差医療(gender-specific medicine)の視点から,生涯を通じた女性の健康づくりへの取り組みを明確に書き込むことである.
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