連載 エイズ対策を評価する・3
HIV医療の問題点(上)
岩室 紳也
1
,
根岸 昌功
2
,
稲垣 智一
3
,
宮澤 豊
4
,
上野 泰弘
3
1(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
2東京都立駒込病院感染症科
3東京都福祉保健局健康安全室感染症対策課
4東京都立豊島病院
pp.223-228
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100268
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岩室(司会・インタビュア) 今日は東京都立駒込病院感染症科の根岸医師と,東京都立豊島病院産婦人科の宮澤医師においでいただきました.HIV感染症の臨床現場におられる先生方が日々感じておられる,HIV対策の今後の課題と方向性についてお話を伺えればと思っています.
ゲイに対してフレンドリー
岩室 まず最初にお伺いしたいのは,男性同性間性的接触(men who have sex with men: MSM)の方々が増えているにもかかわらず,実際に公衆衛生現場にいる人たちはMSMの人との接点が少なく,どうとらえていいか戸惑っていると思います.そこで何年もMSMの方とかかわってこられた根岸先生ご自身が,MSMの方々とどう向き合い,受け止め,支援されてきたかについてお話を聞かせていただければと思います.
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